よくある質問
当院が日常治療に当って、患者さんから聞かれた質問、及び患者さんに伝えたいことを、質問(Q)と回答(A)の方式でご紹介します。内容に対して、読者の皆様がご感想やご質問がございましたら、E-メールでお寄せくだされば、幸いです。
- Q.
何回の治療で治りますか?
- A.
難しい質問です。病気や症状はいろいろですから、治癒までのかかる時間について、見通しの立てる病気や症状もあれば、そうでないものもあります。例えば骨折なら約一ヶ月、風邪なら一週間等。但し、腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛や、帯状疱疹後神経痛などについては、正確な予測はつきません。そのような場合は、当院では、今までの治療実績から、参考までに治療効果についての情報は提供しています。
- Q.
C型肝炎やエイズなどの病気をうつされる恐れはない?
- A.
当院は全ての患者さんに、使い捨ての鍼しか使用していませんので、A患者さんのご病気をB患者さんにうつる恐れはありません。
- Q.
治療に行く際に注意することはありますか?
- A.
一般的に言えば、鍼灸の治療しそうな部位(病状によって違いますが、腰痛の場合は腰、坐骨神経痛の場合は下肢やお尻、肩こりや五十肩の場合は肩や肩関節など)を十分に出せるよう、ゆるい服装を着て頂いた方がいいと思います。あとは、当院では枕カバーなどは一回しか使わないディスポ紙を使っていますが、寝心地の良さと更なる安心感を得るには、ご自分のタオルを一枚持ってこられると、尚良いと思います。
- Q.
鍼灸治療って、健康保険使えますか?
- A.
はい、厚生労働省規定により、以下の疾患であって、かつお医者さんの同意又は診断書が得られるなら、健康保険での鍼灸治療が受けられます:腰痛症・神経痛・リウマチ・変形性膝関節症・五十肩・頚腕症候群・頚椎捻挫後遺症。医師の同意は所定の用紙がありますので、通い予定の鍼灸院にお問い合わせください。(詳しくは料金・保険ページを参照ください。)
- Q.
漢方って、毒性や副作用がないですか?
- A.
厳密にいえば、そうではない。 遠い昔から我々の先祖が使用してきた漢方の数は数百種類に上り、その中の大部分は安全であることが経験的に証明されています。しかし、ごく数少ないとはいえ、毒性、副作用のある漢方もあります。ですから、漢方を使用する際は、漢方専門知識を持つ医師や薬剤師とご相談されるといいです。ちなみに、中国のダイエット食品の健康被害は、漢方の中に混ぜていた化学薬品の毒性によるものであって、漢方そのものの毒性とは違います。
- Q.
風邪の漢方といえば、葛根湯ですよね?
- A.
風邪はいろいろなタイプがあって、それぞれのタイプに適応する漢方があります。 葛根湯は主に後頭部や首のこわばりのある風邪に適しており、寒気や、鼻水の出るタイプでは麻黄湯という漢方がいいです。
- Q.
肥満になりやすい人って、水を飲んでも太るのですか?
- A.
いいえ、そんなことはないです。 肥満は、生体のエネルギー供給が消耗を上回ることによって、体内に脂肪が過剰に蓄積されるために体重が正常範囲を超越した状態である。水は、エネルギー源ではないため、いくら飲んでも、脂肪に転換することはないため、太ることはありません。
- Q.
副作用って言葉って、具体的にどういう意味ですか?
- A.
副作用とは、治療の目的以外の作用である。 例えば、血液の固まりを防ぐ‘ワーファリン’が、当然ながら、血液の凝固能力を下げるため、体に出血しやすい状態をもたらす。我々が、血栓予防のために‘ワーフェリン’を使うのであって、体に出血させるために使うのではない。従って、出血傾向は副作用である。ひとつの薬が、よほど効果が単純でない限り、大体副作用があると思って間違いない。食事だって、“飢餓”を“治療”する効果がある一方、肥満をもたらす“副作用”がある。
- Q.
体をみただけで、どうして貧血って分かるのですか?
- A.
貧血の場合、血液の色が薄くなります。僅かな程度では検査しないと分かりませんが、それ以上の貧血だと、体表に血の気が薄くなる箇所が現れ、肉眼で確認できます。場所は、爪、結膜、舌等。