不妊の原因別分類及びそれぞれに対する鍼灸治療
1. 虚弱型
当ブログは一般的な方が対象にしたもので、敢えて難解な東洋医学の専門用語を避けて、分かりやすい言葉を使って、説明して行きたいと思います。
この類別の症状については、一般的に、冷え、月経持続日数が短く、月経量が少ない、月経周期が遅れがちなどの臨床表現が見られる。場合によっては低血圧や、貧血などの症状を伴う。病院の検査では、卵巣や黄体機能の低下などを指摘されることがある。
当治療院で見られた男性不妊の患者さんのうち、このタイプが一番多いと言う印象がある(精液量の低下や、精子数の減少及び精子活動能力の低下等)。
このタイプの不妊に対する治療の原則は、生理活動の総エネルギーである「氣」と栄養の源である「血」、さらに、生殖活動をつかさどる「腎」に対して強烈な補うである。ここで注意しなければならないのは、ここで言う「腎」とは、東洋医学における概念であって、現代西洋医学の「腎」と同義ではないことである。
以上の治療原則に沿って、当院では虚弱型の不妊患者さんに対し、一般的に、お純もぐさか、漢方入りもぐさを用いて患者さんの下腹部にパワーフルなお灸をします。と同時に、全身多数の厳選したツボに鍼をして、患者さんの虚弱体質を改善し、低下した生殖機能の向上を目指す。当院では、一般鍼灸院でほとんど備えていないアルファ21カプセルの「官能回春」コースを使って、鍼灸治療の効果を補強しています。
2. 瘀血型
当該型の不妊は卵管の詰まりや、卵巣嚢腫、子宮筋腫又は子宮内膜症などの表現が特徴である。当院は、この型の不妊治療に際して、「活血去瘀」(血のめぐりを良くし、瘀血を取り除く)の方針を用いている。
当たり前ですが、単純に以上二種類に当てはまらない不妊もある。その場合は、患者さんのお体を東洋医学診断法を用いて、不妊の原因を分析し、それらの原因に対し、鍼及びお灸の施術によって、それら原因を除去し、患者さんのお体を、妊娠しやすい方向へ一歩でも近づけるように図るのです。